マーケティングオートメーションって、具体的にはどう使えるの?

ここ数年、マーケティングオートメーションというワードをよく見かけます。
「シナリオに従ってマーケティングコミュニケーションを自動化できるとは聞いたけど、実際に画面を見たことがない。自社ではどんな使い方が向いているのか、具体的なイメージがわきづらい。」
という方も多いのではないでしょうか。
今回は、セールスフォースマーケティングクラウドの画面を用いて、マーケティングオートメーションの簡単な活用例を紹介したいと思います。

マーケティングオートメーションで効率化できる日常業務

マーケティングオートメーションツールを使うと、以下のようなケースを改善することができます。

・会員とのコミュニケーションをきめ細かくやりたけれど、
運用工数が足りず大味なコミュニケーションになってしまっている
・たとえば、入会後メールを入会後翌日に送りたいけれど、
1週間に一度まとめて送っている

・たとえば、入会者の属性によってウェルカムメールを出しわけたいが
全員に共通のメールを送ってしまっている など

・日々、定常配信するメールのために、社員が張り付いて対応している

・運用を軽くするために定常配信メールを自動化したが
メール本文の変更をするたびにシステム担当に相談せねばならず
PDCAを高速にまわせない

どうでしょうか。
御社でも、このようなケースはありませんか。
では、システム担当者や運用担当者の力技に頼らず、定常業務を効率化する、具体的なマーケティングオートメーションツールの活用例を見てみましょう。

具体例1 入会直後のステップメール

STEP
入会翌日にメールをおくる
さらに3日後に2本目のメールを送る
1週間後に3本目のメールを送る

この類のステップメールは、多くの会員制のサービスで実施されているかと思います。
これは、以下の設定で簡単に自動化することができます。

マーケティングオートメーションのシナリオ例-入会後メール

【クリックで拡大します】

上記図を見ていただくと、ツールについて詳しくなくても、何をやろうとしているのか直感的にご理解いただけるのではないでしょうか。
このように、可視化し、関係者全員が共通認識を持てるのもこのツールの便利な点です。
では次に、「条件分岐」や「メール以外のチャネル」も含んだケースではどうなるか、見てみたいと思います。

具体例2 登録促進

STEP
入会2日後にメールで決済情報の登録を促す
さらに翌日に決済情報未登録であればSMSで再度登録を促す
さらにその翌日も決済情報未登録であればアプリのプッシュ通知で再度登録を促す
ケースを考えてみましょう。

マーケティングオートメーションのシナリオ例-分岐

【クリックで拡大します】

上記の流れは理想的だけど、「分岐」が入ったり、「メール」「SMS」「プッシュ通知」など、複数の配信ツールをまたがると運用負荷が高く手運用では実行できなかった とお思いの方もいるのではないでしょうか。
このような一連の手順も、マーケティングオートメーションツールを使うと、簡単に実装できます。

 

まずは手元の運用を自動化する という考え方

マーケティングオートメーションとほぼ同じタイミングで広がった、カスタマージャーニーマップという言葉があります。
顧客が自社サービスをどうやって知って、使い始め、優良会員になるのか、一連の流れを可視化するために使います。
実際に使ってみるととても有効なのですが、このマップを作成するとなると、どう進めたらいいのかわからない、メンバーが集まらずなかなか進まない、自社だけでは着手できない という声を聞くこともあります。
カスタマージャーニーマップを作成してから、勝ちパターン「黄金文脈」をシナリオに落とし込み自動化する ことがマーケティングオートメーションの王道の活用方法ですが、複雑に考えることで第一歩が踏み出せないようであれば、シンプルに現場の運用負荷を下げることから始め、関係者がマーケティングオートメーションの使い方を理解したところでカスタマージャーニーマップの整理に入る という手もありだと思うのです。

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