以前飯能市の勉強会でデザイン思考ワークショップを実施しましたが、その後ご評価いただき、飯能のサードプレイスBookmarkさんにて実施しました。
Bookmarkさんは、空き店舗をリノベーションし、ミニショップ、イベントスペース、コワーキングスペース、木育スペースとして運営している施設です。
飯能天然木「西川材」を用い木の香りのする心地よいスペースに生まれ変わっていますので、リノベーションにご興味のある方にもぜひ一度訪れていただきたい素敵な場所です。
今回のワークショップ、参加者は、Bookmarkさんの運営メンバー+利用者の皆様。
初回は、デザイン思考がどんなものか、何に注意し、どう進めていくのか。実際に体験を交え流れを感覚でつかんでいただました。
受講後いただいた感想は、例えば以下のようなものがありました。
・製品を作る際に自分の中のイメージ、先入観でつくっていたが、顧客インタビューでニーズを明確にしたうえで製品づくりをしたい。
・今まで100点に完成度を高めてから提示していたが、お客様との関係が築けているケースでは、イメージがつけられる早めの段階で確認し、ヒアリングを重ねながら質を高めていくことにトライしたい。
また、実際に組織で導入する場合にはどのような方法があるか、という、より実践を意識された質問もいただきました。
ぜひ組織で導入される際の参考にしていただければと思い、ここでも回答を記載します。
企業で導入する際のポイント
今までのやり方を一気に変えず、取り入れやすい部分から、少しづつ導入するというケースが多いです。
もちろん、新しいやり方に抵抗感が少ない組織への導入では、初めから終わりまでいきなりデザイン思考を導入するケースもあります。
また、新しいことが好きな「有志」で、小規模プロジェクトを業務時間外に自主的に行い、結果が出せる手ごたえがつかめたところで経営層にアピールする方法もあります。
(昨今の働き方改革、残業時間抑制の環境の中では難しいかもしれませんが)
導入するチームの雰囲気など考慮し導入方法を選定いただくのがよろしいかと思います。
いずれにしても、注意したいのが導入する際のステップです。
いきなり本番プロジェクトで手法を適用すると、現場が慣れる前にプロジェクトが進んでしまい、手ごたえが得られるまえに終了してしまうことがあります。
本番プロジェクトでの導入前に、かんたんなテストケースで、まずは進め方やマインドセットなど、デザイン思考の基本的な部分をチームに浸透されてから本番プロジェクトに導入することが、成功率を高めるポイントです。
今後の展開
次回は、グループでのアイデアだしを取り入れていきます。
絶対安心安全な場の空気の中で、相手のアイデアにどんどん乗っけてアイデアを出し続けるアイデアの広がりと、楽しさが感じられる回にしたいと思います。
イノベーションはチームの多様性の中から生まれると言われますが、シェアスペースは、もともとさまざま出自の方が集まっていることがあり、企業より多様性があります。
次回開催が今からとても楽しみです。
私がデザイン思考を学ぶきっかけは、「デザイン思考は地域活性の場でも重宝する手法だ。顧客を中心に、様々な利害関係者の視点を合わせていける」と感じたことでした。
地域で、企業で、新しい取り組みをする人たちに、活動する際の武器を提供できたらと思って学びました。
その念願が叶い、こうした多様性のある場で、デザイン思考をお伝えする機会をいただけたことに感謝します。
将来的には、継続的にデザイン思考を習熟できる「デザイン思考部」のような活動を続け、「なんとなくデザイン思考が分かった」段階から「実践して使っている」段階まで一緒に走れたら素敵だなと思っています。
Bookmarkさんでのデザイン思考講座に興味のある方は、ぜひBookmarkさんにお問い合わせいただければと。
Bookmarkさんのホームページはこちら
また、その他の地域のサードスペース、シェアスペースで、メンバー交流、活性化、ナレッジシェアのためにデザイン思考を用いたいというご要望ありましたら、私までご連絡いただければと。
みんなが、思ったことを言い合い、お互いに刺激しあい、アイデアに昇華させていく。
そんな活動の基盤づくりに協力できるご縁に感謝します。
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